ジャグリングは、ものを扱うのですが、ものの運動を無視して自分の思い込みで扱おうとするとうまくいきません。「ものの動き」と丁寧に向き合う姿勢が求められます。
プロペラを練習中。
今日は、タッチするのがやや早く、センタースティックの回転と動作が合わずに、回数がいまひとつ伸びずにいました。
「センタースティックをもう少し、みて、感じながら扱いしょう。」
そう声をかけると、生徒さんは少し照れくさそうに笑って、
「まわりの人にもよく言われるんですよね」と言いました。
(まわりの人?ジャグリングともだちができたのかな?)聞くと、私生活でのことだそう。対人関係で、先走ってしまうことがあるのかな。
実際、特にジャグリングを始めたばかりのときが顕著ですが、性格が出ることはしばしばあります。
例えば
- 何も見ずにポイポイと投げてしまう人。 → せっかちなタイプかもしれません。
- 落ちてくるのをじっと待ってなかなか投げない人。 → 慎重な性格がうかがえます。
そういったひとも、ジャグリングを覚える過程で、ボールを待つことを身につけたり、思い切って投げてみる勇気を体験します。
たとえば、何も見ずにポイポイと投げてしまう人。 → せっかちなタイプかもしれません。
もちろん、本人が持っている気質がジャグリングで変化するとは限りませんが、自分に気付いたり、見直すきっかけにはなります。
これもジャグリングの効用の一つでしょう。
さて、先の生徒さん。
この日は、扱う中でセンタースティックの重さをしっかり感じてもらえるようなメニューを組みました。
しばらく続けて、センタースティックを感じながら扱うことが身に付きますように、そして、デビルスティックといっそう仲良くなれますように。
ジャグリングを通して、自分の性格やクセを少しずつ見つめ直すことができる。
センタースティックとの向き合いが深まるほどに、その変化が生徒さん自身の毎日にも、小さな優しさをもたらしてくれるかもしれません。